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東京の寿司はなぜ外国人観光客を魅了する?イタリア×フランス人夫婦の感動のリア クションから学ぶ和食の魅力

東京の寿司はなぜ外国人観光客を魅了する?イタリア×フランス人夫婦の感動のリアクションから学ぶ和食の魅力

イタリア人とフランス人の夫婦

外国人観光客にとって生魚を食べることは、欠かせない日本文化体験の一つです。新婚旅行で日本を訪れたイタリア出身のアントニオさんとフランス出身のエレンさんによると、ヨーロッパにも寿司はあるものの、食べられる種類はごく僅かだといいます。

そんな2人が東京で本場の寿司を初めて食べたところ、驚きを隠せませんでした。それはなぜだったのでしょうか。

イタリア人とフランス人夫婦2

外国人観光客が驚く 東京で味わえる“本物”の寿司の味

ハネムーンで日本を訪れたイタリア人のアントニオさんとフランス人のエレンさん。約2週間の日本旅行では、東京、岐阜、大阪、京都などを巡り、富士登山や高山祭など日本観光を満喫できたようです。

日本で過ごす最後の夜、アントニオさんとエレンさんは東京の江戸前寿司を味わうこ
とにしました。「ヨーロッパでも握り寿司を食べられる」とエレンさん。昨今の日本食ブームで世界中で和食店が増えたものの、フランスで食べられる生魚はタラ、マグロ、サーモンくらいしかありません。また、SUSHIといえばロール寿司を連想する方が多く、日本食に対して間違ったイメージを持っている方も多いようです。

確かに海外では、野菜の巻き寿司を天ぷらにしたり、ネタが照り焼きチキンだったりと、日本人からすると寿司とは言えない独自の進化を遂げた「SUSHI」が数多く存在します。
お寿司の本場、東京で寿司のコース料理を口にした2人は「日本の寿司は繊細で洗練されている」と目を輝かせました。東京の寿司はネタが新鮮で生臭さも全くなく、普段生魚を食べる習慣がないヨーロッパ人でも「おいしい」と感じるようです。
アジやカツオは、特に魚の味が濃いと高評価!日本では苦手な方が多い種類ではありますが、外国人観光客からの人気は高いようです。

また、コハダやサワラのお寿司のように、魚の皮がついたまま食べることは珍しいといいます。日本人からするとささいな違いに感じられますが、確かに本来捨てられる部分、例えば海外の食卓でかぼちゃのわたや種まで食べると言われたら、同様に驚くかもしれませんね。

東京の江戸前寿司とイタリア料理の共通点を発見

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東京の寿司を食べたアントニオさんは、シャリのお米を「アルデンテ」と表現しました。実際に酢飯は後からお酢を加えるため、通常の炊飯よりも水を減らし、やや硬めに炊くのが一般的です。ネタの新鮮さはもとより、通常のごはんとシャリの食感の違
いにまで気がつくのは、さすが美食の国、イタリア出身と言わざるを得ません。

さらに、アントニオさんは寿司を食べ進める中で、イタリア料理との共通点も発見します。それは、良質な素材をシンプルに味わうこと。
例えば、イタリア料理のパスタポモドーロは、パスタとトマト、あとは少しのニンニクやバジルだけで作る、シンプルながら素材の味を楽しめる極上の一品です。寿司も使うのは厳選された新鮮な魚介類、そしてそれと合わせるのはシャリだけ。たった2つの食材を融合させ、完璧な味わいを作るのです。寿司は、良質な素材の味をダイレクトに感じられる、最高にぜいたくな和食だと言えますね。

また、ネタの種類の多さにも感動していました。ヨーロッパで食べられる寿司と同じ形、味わいの東京の江戸前寿司は、マグロのみだそう。それ以外の初めてのネタを目の前にして「どんな味だろう」と、一貫一貫想像を膨らませながら口に運ぶ様子は、周りまで笑顔にさせます。ネタによって異なる数々のうま味を体験できることは、寿司の魅力の一つでもありますね。

京の寿司は外国人観光客にとって日本文化に触れられるツールだった

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お店によっては、寿司職人が一貫ずつ丁寧に握るパフォーマンスを見られることも魅力です。熟練の技術のもと繊細な寿司が目の前で出来上がるプロセスそのものが、一つの特別な体験として評価されます。
外国人観光客にとって、新鮮な体験は寿司の味だけにとどまりません。アントニオさんは「和食が美味しいのはもちろん、日本人は親切で教養もある。道を聞けば誰もが親切に教えてくれる」と話し、快く迎えられる気分に浸れることも日本旅行の良さだといいます。

そして、まだ日本でやりたいことがたくさんあると話すアントニオさんとエレンさん。東京グルメはもちろん、日本各地にはおいしい和食や伝統料理がありますので、ぜひそれらを味わいに再訪してほしいですね。

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